『親子で楽しくなる けじめのある子の育てかた』
(松宮千鶴子著、MOKU出版刊、四六判並製)です。
装丁デザインとDTPなどを担当しました。
【カバー&オビ】
著者が園長をされている船森保育園の園舎イラストをカバーに使わせてもらいました。
私も何度か訪れたのですが、木造で風情のある、あったかい雰囲気の保育園です。
建物自体に自然物が持つ気配みたいなものがあって、
すぐそばには船森神社の森が見えます。
子どもが育つにはとてもいい環境だなぁと思います。
そのあったかい雰囲気を手触りでも出したかったので、
カバー・オビともに同じファンシーペーパーにしました。
ストライプの凹凸がある紙です。
【表紙】
表紙にも園舎を。
散りばめている双葉は、保育園で元気に育っている子どもたちのイメージです。
ぴょこぴょことあちこちから大きく育っていきます。
【本扉】
けじめのある子、といっても、規則でがんじがらめにするわけではありません。
ルールをしっかり守ってけじめをつけるからこそ、
気持ちよくみんながのびのび暮らしていけるのです。
見返しは初夏の空をイメージした、晴れやかなブルーです。
【本文】
絵の得意な保育士さんが書かれた4コマまんが。
たくさんあって、甲乙つけ難かったので選ぶのが大変でした。
かわいい子どもたちの日常が愛情たっぷりに描かれています。
【章扉】
マンガやイラストを多用した全体的にやわらかいデザインですが、
章扉で教育書っぽい印象を出しました。
【柱】
この本の柱は少し遊び心を入れています。
子どもを育てるということは「社会に送り出せる人間」を育てることなのだ、
そのためには社会のルールの基礎基本を教えておくことが
本人にとっても、社会にとっても、とても大切なのだと
この本と向き合いながら再認識しました。