『大学生のための 知性を磨く哲学と論理40問』
(千代島 雅著、晃洋書房刊、2,700円+税、216ページ、四六判上製)です。
装丁デザイン、本文校正、レイアウト、DTPを担当しました。
【カバー&オビ】
タイトルにもなっているとおり、大学生向けにわかりやすく書かれた本です。
キャッチーなお題が40問設定されていて、それに答える形で
哲学的、あるいは論理的に考察していきます。
オビに書かれているのはお題の一部で、
◉「食べたい、でも太るから食べたくない」これは矛盾か
◉飛行機は自動車より危険なのか、人食いザメは怖いのか
などなど。
哲学や論理学の「難しそう」というイメージを払拭してくれる内容になっています。
そんな内容に合わせて、教科書っぽくならないようカラフルな水玉が
もちもちと重なっていくデザインにしました。
個人的解釈ですが、哲学や論理学って「スパーン!」と答えが出たり
「タタタタ」と軽快なテンポで思考が進んでいくものではなくて、
「もちもち、もちもち」と半歩ずつくらい、細胞が増殖していくように
着実に思考を進めていくものではないかと思っています。
(スパーン!やタタタタだと思っていらっしゃる方、すみません)
その地道な思考の進め方がツボにはまって、
楽しくなってくるとカラフルになる…みたいなイメージです。
うん…誰にも伝わらんなこれは…
もとい。
大学生が授業にも使う予定とお聞きしたので、カバーは
カバンに入れて持ち歩いても汚れたりよれたりしにくいPP貼りにしました。
最近PP貼りがやっぱりいいなぁと、ニス推しからPP推しへ戻ってきているところです。
【カバーのみ】
【表紙】
カバーをとると、規則正しく整った世界が広がっております。
ここまでいくと哲学や論理学は楽しいだろうなぁ。
【はなぎれとしおり】
はなぎれとしおりはどちらも淡いグレー(灰色)にしました。
【ソデと見返し】
いったんリセットの深いグレー。
【本扉】
【章扉】
本文は「Ⅰ 基礎篇」と「Ⅱ 上級篇」で構成されています。
よく見比べると、基礎篇より上級篇のほうが上昇しているという仕掛けになっております。
【もくじ】
もくじに書かれている「問題」だけ読んでも楽しめますよ〜
【本文】
本文も大きめの文字で、読みやすくなっています。
最後まで一気に読めて、普段の生活でちょこちょこ思い出しては
くすっと笑ってしまうような、愛すべき1冊です。