『学校と子ども、保護者をめぐる 多文化・多様性理解ハンドブック』
(松永典子編著、金木犀舎刊、1,300円+税、128ぺージ、A5判並製)です。
地域の学校へ、外国につながる子どもが転入学してくることは
決して珍しいことではなくなりました。
学校現場の先生、保護者、地域の方々が戸惑わずに受け入れられるよう、
基本的な知識と情報を詰め込んだ1冊です。
金木犀舎で制作・発行しました。
【カバー&オビ】
外国の子どもたちが地球の上で仲良さそうにしている愛らしいイラストをメインにして、
手に取りやすいデザインにしつつ、教科書っぽい印象を残すよう心がけました。
学校の先生方が見慣れている雰囲気のほうが受け入れてもらいやすいだろうと思ったからです。
バックのシマシマ模様は、いろんな色や幅で数十パターン作って試し、
清潔感があって可愛くなりすぎない「青×緑」のシマシマを選択しました。
じつは明るい黄色のシマシマが個人的にかなりツボだったのですが、
少々幼稚な方向にいく危険性もあったので、悩みに悩んで却下。
結果的にはこれでよかったと思います。
【カバーのみ】
【表紙】
表紙は一般的なアートポスト。
今回はブックレットにカバーがついた体裁で、見返しはつけていません。
【本扉】
本文と共紙です。
【もくじ】
編著の松永典子先生(九州大学大学院比較社会文化研究院教授)を中心に、
他3名の先生方がそれぞれの側面からわかりやすく説明されています。
◎外国につながる児童生徒って?
◎日本文化をどう伝える?
◎外国人保護者はどんなことに戸惑っているの?
◎多文化・多様性の豊かさを理解するには?
◎必要な手続きと対応は?
など、現場ですぐに役立つ知識が満載です。
【章扉】
【本文】
『スイミー』など、誰もが知っている絵本の世界から
多様性について理解したり、子どもたちに教えるヒントも書かれています。
外国人保護者から見た、日本の学校のわかりづらい常識などを
写真やイラストを多用して伝える4章。
「上靴って何?」「図書袋や給食袋、体操服袋に上靴袋、袋類が多すぎない?」
「なんでこんなに配布されるプリントが多いの?」
「時候の挨拶からはじまるプリント。どこが重要な箇所なのかわからない!」
日本で生まれ育った日本人には当たり前すぎて、言われて初めて気付くことばかりです。
外国人保護者の感じている孤立感についても率直に語られています。
資料編では、具体的な手続きの手順や、必要とされる対応について、
また、学校生活に適応させるための取り組みや、
すぐに使える教材などの紹介をしています。